京まちなかMVパーティーvol.1ドラフト会議レポート

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2019年6月19日―

京都市内ののライブハウス「Indigo」にて、ついに京まちなかMVパーティー vol.1は幕を開けた。プロの映画監督、若手映像作家、大学生が「ミュージックビデオ(MV)撮影」によってバトルを繰り広げるイベントだ。今秋、ネット上で作品が公開された後、審査を兼ねた上映会を経て優勝者が決まる。

この日行われたのは、参加アーティスト、映画監督の顔合せ。そして、アーティストによる学生監督のドラフト指名だ。緊張感とユーモアが入りまじった空間の一部始終をお届けしよう。

 

司会は京まちなか映画祭広報担当のわたなべとしたかさん。京まちなか映画祭実行委員長・バンヒロシさんの挨拶でイベントは始まった。自身もロックバンド、バンビーノのフロントマンとして活躍しているだけに、今回の企画への思い入れは強い。

続いて、「FILM MAKER枠」の2組が挨拶。すでに映画監督の安田淳一さんがMOLE HiLLを、浅川周さんがYuri×MeriのMVを手がけることは決定済み。いずれも映画監督にMVを撮影してもらう経験は初めてということで、どんなコラボレーションが生まれるのか楽しみだ。なお、会場に来られなかったYuri×Meriに代わり、2人のお父さんが挨拶をする一幕で、会場は微笑ましい空気となった。「どうしてこんなことになったのか・・・」とはお父さんの弁である。

次に、「NEW HOPE枠」が登場。新進気鋭の映像作家を、運営が期待を込めて抜擢した枠だ。フォークデュオ、ふらっとのMVを若手の中村瞳太さんが手がける。会場には、ふらっとのヤマガタサトシさんが駆けつけてくれた。

 

 

そして、ドラフトで指名側にまわる3組のアーティストが意気込みを語った。花*花(こじまいづみさんのみ)、Rinanaさん、安田仁さんと、関西を拠点に活動しているアーティストたちが、学生との組み合わせで起こるであろう「新しい風」に期待を述べていく。

いよいよ、本日の主役ともいうべき学生3人の登場だ。順番に自己PRと質疑応答を行い、誰に指名されるかが決まる。ともすれば、人生が大きく変わるかもしれない瞬間。プレッシャーの中で三者三様のプレゼンテーションを見せてくれた。

 

トップバッターの大阪大学・肖藝凡さんは中国出身。小津安二郎と是枝裕和に憧れて日本に留学し、演劇理論を学んでいる。すでに映画祭での受賞経験を持つ肖さんは、パワーポイントと映像を用いた巧みなアピールで、アーティストとスタッフをロックしていた。ちなみに、「好きなMVは?」との質問には「globeとシャ乱Q」という意外すぎる返答!

2番目は京都造形芸術大学の奥谷俊矢さん。映像の現場に関わったことはあっても、監督経験はない原石だ。肖さんのように目立った実績がないため、あえてトークのみのプレゼンに挑戦する。もしかすると、3人の中でもっとも荒削りな内容だったかもしれない。それでも、不思議な求心力があったのは事実だ。心情を素直に吐露していく奥谷さんの言葉に、会場は耳を傾けていた。

ラストは立命館大学の中山渉さん。すでに自主で映画やMVなどを制作してきたという中山さんは、自作をコラージュした映像作品を上映し、勝負をかける。Rinanaさんからは「BGMに使われていたのが私の好きな曲」と好反応。遅れて会場に到着した浅川監督からの鋭い質問にも物怖じせず答え、学生とは思えない貫禄を見せつけていた。

 

15分のシンキングタイムを経て、運命の時がやって来る。アーティストによる学生監督の指名タイムだ。花*花・こじまさんは「まだ迷っています」と本音を吐露。それでも、3組の導き出した1位指名は以下の通り。

 

花*花→奥谷俊矢

Rinana→中山渉

安田仁→奥谷俊矢

なんと、奥谷さんが2人から指名される事態に。くじ引きの結果、花*花が奥谷さんを獲得し、すべてのアーティスト、映像作家の組み合わせが決定した。

 

MOLE HiLL&安田淳一(FILM MAKER枠)

Yuri×Meri&浅川周(FILM MAKER枠)

ふらっと&中村瞳太(NEW HOPE枠)

花*花&奥谷俊矢(CHALLENGER枠)

Rinana&中山渉(CHALLENGER枠)

安田仁&肖藝凡(CHALLENGER枠)

6組は10月1日の締め切りに向かい、10分以内のMVを制作する。そして、再生回数と上映会の観客投票、審査員の採点の合計で優勝が決まる。これからも、当サイトでは6組の動向を追っていきたい!!

(文=石塚就一)

 

 

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